
本年もよろしくお願いいたします
2025.01.01
新年あけましておめでとうございます
今年の初詣は皆様どんな願い事を神様にお願いしたのでしょうか?
蘇我⽐咩神社は、御祭神が蘇我⽒の祖先にあたる「蘇我⽐咩の⼤神様」でございます。「⼤化の改新」 の発端となった⼄⺒の変(645) で蘇我宗家は滅亡の⼀途をたどりました。中世以降の記紀(古事記と⽇本書紀) の解釈により、 蘇我⽒は悪族であるという汚名をつけられ現代にまで⾄っています。しかし現在、メディアの偏向報道や、明治の開国は本当に正しかったのか、など⼀つの事象を考察するにも⾮常に多⾓的に捉える事ができる様になり、個⼈が各々で情報を⼿に⼊れ取捨選択できる時代になってきています。
その前提で考えてみてください。
果たして蘇我⽒⼀族は悪族だったのか。
その後の藤原家の興隆により、濡れ⾐を着せられてはいないのか。勝てば官軍、良い情報は藤原家の功績に、 悪い情報は蘇我家の蛮⾏にする事も可能だと思います。 ⽇本の最初の律令制度を作り上げた⼤化の改新は蘇我⼊⿅の功績を中⼤兄皇⼦や中⾂鎌⾜(後の藤原家始祖)がクーデターにより乗っ取った可能性は否定できません。何よりも⽇本最古のメディアである記紀を信じ込み過ぎてしまう事に危機感を感じます。しかし私の好きな歴史作家の関裕司先⽣デビュー作「聖徳太⼦は蘇我⼊⿅である」にはその常識を覆す考察が書いてありとても興味深い。
2025年
今年はあの⼤化の改新の発端となった「⼄⺒の変」より実に1380年、60年に⼀度訪れる23回⽬の「⼄⺒(きのと み)」の年でもあります。この年を蘇我⽒復活の年にするのはどこの蘇我系の神社お寺も想いは同じであることを確認いたしました。蘇我⽒の故郷である⼤和より遠く離れた、ここ千葉市中央区蘇我より、 蘇我⽒の歴史を改めて考えるべくいろいろ発信する⼀年にする事を、新年の抱負とさせていただくことにいたします。
ご参拝者皆様のご健康とご多幸を今年も⼀年間 ⼼よりお祈り申し上げます
蘇我比咩神社 宮司代務者 西田哲紀